お疲れ様です モスパラです

うわっ!サメや!
サメちゃうで!チョウザメや!
なんのこっちゃですね
こちら、チョウザメになります
アクアリウム業界では、比較的多く流通しています
結論から言いますと、チョウザメはサメではありません
「じゃあ、サメの仲間や!」
そういうわけでもありません サメとは一切無関係の生き物です
「チョウザメ目チョウザメ科」という立派な淡水魚として独立している種です
チョウザメといえば、キャビアが有名ですね
チョウザメの卵の塩漬けしたものがキャビアになります
そして、写真のチョウザメは「ベステルチョウザメ」と言いまして、
キャビアを取るために人為的に作られた改良品種のチョウザメです
元々キャビアを取るためのチョウザメを、観賞用として流通させています
アクア業界では、「この魚、ホンマは食用やで」って言うの、結構多いです
例にもれず、ベステルチョウザメも魚卵も肉も余すところなく食用になります
もちろん、観賞用としても楽しめます
それでは、チョウザメの基本情報です
チョウザメは、古代から存在する大型の魚で、その卵は高級食材「キャビア」として知られています
観賞魚の中では、アロワナやポリプテルスと同じカテゴリの「古代魚」として位置づけられています
特徴
- 外見:
- 細長く、硬い鱗と軟骨質の骨格を持ちます
- 口は下向きで、ひげがあります
- サメに似た外見から「チョウザメ」と名付けられましたが、サメとは異なる硬骨魚類です
- 生態:
- 主に北半球の河川や湖、沿岸部に生息します
- 寿命が長く、100年以上生きる個体もいます
- 成長が遅く、成熟するまでに数年から十数年かかります
- 食性:
- 雑食性で、自然界では水底の小動物や昆虫、甲殻類、小魚などを食べます 飼育下では、沈下性のエサや、冷凍の赤虫を与えます
キャビア
- チョウザメの卵を塩漬けにしたものがキャビアです
- 世界三大珍味の1つとして珍重されています
- チョウザメの種類や生育環境によって、キャビアの色や風味が異なります
種類
- チョウザメには27種類ほどが存在します
- 代表的な種類は、オオチョウザメ、コチョウザメ、ベステルチョウザメなどです
- 日本では外来種であるため、日本の河川には生息していません
養殖
- キャビアの需要が高いため、世界各地でチョウザメの養殖が行われています
- 近年、日本ではチョウザメの養殖技術が進んでいます
その他
- チョウザメは古代魚の一種です
- チョウザメの鱗は蝶の羽に似ていることから、その名がついたと言われています
サメの名前が付いているのは、日本に入ってきた当初、「サメに似ている」ことからサメの名前が付いています
なので、サメとは全く無関係です ただ、サメと似ているというだけで、サメ扱いされるチョウザメたちなのです
主にロシアなどに生息している「冷水魚」です
シベリアに住む「シベリアチョウザメ」やロシアのバイカル湖に生息する「バイカルチョウザメ」など、地名のついたチョウザメが多いです
そして、チョウザメは大きくなります
最も小さいチョウザメは、写真のベステルチョウザメですが、それでも1m近くまで大きくなります
オオチョウザメなどは、全長5.5mと言いますので、普通乗用車くらいの大きさの魚になります
そして、サメと大きな違いは「淡水魚」であるということです
川や湖に生息し、海近辺の汽水域まで行く個体もありますが、生涯を淡水域で暮らします
そして、チョウザメはよく泳ぎます
マグロと同じく、止まっていることがありません
身体も硬いので、全長の3倍くらいの遊泳スペースが必要となるでしょう
じゃあ、どうやって飼うねん?!
3m×3mの水槽なんて、現実離れし過ぎやん
と言う意見がありますが、元々寒い地域に生息していますので、日本の寒さには強いです
なので、池で飼育することをお勧めします
池の錦鯉と一緒に飼育することが出来ます
チョウザメが襲ったりしないの?!と思われるかと思いますが、チョウザメはサメではありませんので、おとなしい魚です
慣れれば、人間の手からもエサを食べます
問題は夏の暑さです・・・
池に直接日光が当たらない様に工夫するなど、水温への配慮が必要です
サメみたいなお魚がお家で飼うことが出来るなんて、夢のようですね(?)
皆さんもチョウザメいかがですか?なんてことは言いません
こんなのもいるんだーくらいの感覚で読んでいただけましたらと思います
モスパラでした