お疲れ様です モスパラです
今日は「流木」をテーマに書いていきます
流木は主にアクアリウムやアクアテラリウム、パルダリウムや爬虫類飼育などのレイアウトに用いられる他、アクセサリーのディスプレイや、最近ではドアの取っ手部分に流木を用いたりしています
流木そのものを飾ってもカッコいいですね
そんな流木ですが、昨今では海や山で拾ってきてメルカリ等で販売する、怪しげな副業の話をよく耳にします
「木を拾ってきて売るだけ」の超カンタンな副業のようなイメージですが、アクアリウムやパルダリウムで使われる流木は、キチンと業者さんが下処理をしています
その下処理は下記の通りになります
1. 徹底的な洗浄
- 泥や汚れの除去: 水で十分に泥や汚れを落とします ブラシなどで念入りにこすり洗いします
- 虫の駆除: 熱湯に浸けたり、日光に当てて天日干しして、流木の隙間にいる虫の駆除をします 虫の駆除をしないとアクアリウムでは使えません
2. アク抜き
- 目的: 流木からアクと呼ばれる成分を抜き出し、水槽の水を汚染させないようにするためです アクは水の色を茶色くしたり、水質を酸性に変化させたりする可能性があります また、パルダリウムや苔テラリウムでは、カビの原因になります なお、アクアリウムではブラックウォーターと言い、殺菌作用のある水を作るために、流木のアクを使うこともあります
- 手順:
- バケツに浸ける: 大きなバケツに流木を入れ、水を替えて繰り返し浸けます 数週間から数ヶ月かかる場合もあります
- 煮沸: 大きな鍋で煮沸することで、短時間でアク抜きができますが、流木の材質によっては変形したり、割れたりする可能性があります 煮沸することで殺菌や虫の混入を防ぐことができます
3. 乾燥
- 日陰で乾燥: アク抜き後、日陰で十分に乾燥させます
- 磨く:やすり等で磨き、ささくれなどをしっかり落とします
4. 水槽への導入
- 沈むか確認: 水槽に入れる前に、流木が沈むか確認します。浮く場合は重石を置いたり、穴を開けて水を吸わせたりする方法があります
- レイアウト: 水槽のレイアウトに合わせて、流木を配置します
注意点:
- 樹種: すべての樹種がアクアリウムやテラリウムに適しているわけではありません 針葉樹や有毒な樹種は避けるようにしましょう
- 安全性: 流木に釘や針金などが残っていないか、十分に確認してください
- 水質への影響: アク抜きが不十分な場合、水槽の水質が変化し、魚やテラリウム内の環境に悪影響を及ぼす可能性があります
自然から流木を入手しようと思うと、こういった工程が必要になります
結構大変だと思います
メルカリ等で安易に販売されている流木は、こういった処理がされていない粗悪品も多く出回っているように思います
アクアリウムショップやテラリウムショップの流木は、しっかり消毒され、しっかり煮沸され、しっかり磨かれて、しっかり天日干しされています
そういった流木を使用しましょう
それでもカビなどが発生する場合もあります
アクアリウムで発生した場合は、しっかりと擦り洗い、テラリウムではベンレートなどの殺菌剤を使用しましょう
生きものを入れている環境のテラリウムで発生した場合は、「トビムシ」という小さなカビを食べてくれる虫も有効です
トビムシに関してはまた後日・・・
アクアリウムやテラリウムなどに流木を用いると、自然な風景を作り出すことが出来ます
苔テラリウム界隈ではカビが生えるとのことで、流木は避けられがちですが、使いこなすことが出来たら、テラリウム内の風景は格段に変わります
流木にもいろいろな形があります
ゴロンとした大木のような流木や、細かく木の根のように枝分かれした流木などなど・・・・
流木は見ているだけでテンション上がります わかる方いるかな・・?
かく言うモスパラは、テラリウム内で流木のカビを見たことがありません
しっかり下処理された流木はカビが生えにくいのです
皆さんも流木を使って自然なテラリウムのレイアウトを作ってみましょう
モスパラでした